蒼天高く翔けらんと

3.11。東北地方太平洋沖地震から1年が経ちました。
この地震で2万人に及ぶ死者・行方不明者が出ました。
地震が発生、そして津波による大被害。地震は結構耐えた建物も多かった。
しかしそのあとあの巨大津波が襲っていった。
過去に東北に何度も三陸沖地震が発生して津波に襲われていることは知っていた。
その死者も甚大なことも知っていた。ただそれは文献で知っていただけ、
津波が発生した、そのときの犠牲者は何人だった、何mの津波だったという知識だけ。
今回とんでもないものだとまざまざと知らされた。
あれほどの破壊力とは映像を見て知った。
津波で福島の原発がやられた。メルトダウンした。未だに周辺地域に住民は戻れない。
原発がなかったら。とっくに東北には復興気運が巻き起こり、
東北は一気に再生したのではないか。全ては放射能という毒が蔓延してしまったため
復興はなかなか進まない。それでも現地は瓦礫が一箇所に集められ、道は綺麗になり
東北の方々は自分たちで生きていく道を模索している。頭が下がるばかりだ。

あれから1年。何が変わったか。相も変わらず東電は責任をとらない。
政府の対応も皆さん知っているとおりひどすぎる。何も進まない。
年末には原発事故収束宣言まで出た。何をもって収束か。
がれき処理はなかなか進まない、ようだ。他自治体に正式にがれき処理を要請するそうだ。
知ってますか。がれきの量は阪神淡路大震災の時とそんなに変わらないんです。
ちょっと多いくらい。さて阪神淡路大震災の時にがれき処理で問題になりましたか。
がれき処理は80%が現地処理、あと20%が他の自治体で受け持って欲しいという
パーセンテージ。全部が全部、他の自治体が引き受けるんではないんです。
がれき処理が進まなければ何も進まない、みたいな論調は大嘘です。
なぜ、現地に大きながれき処理施設を作らないんでしょうか。
がれき処理施設建設、地元でのがれき処理、そうすれば現地で大量な雇用が生まれる。
経済が回る。復興が早くなる。他の自治体へのがれき運搬コストを考えれば
現地で施設を作った方が安いとまでは言いませんが現地のことを考えたら
現地で処理させることが一番なのはわかると思います。
それに放射能にまみれたがれきを外に持って行って自治体で処理することは
やはり危険です。河野太郎はブログで放射能が届いていないがれきについては
処理しても問題ないと言っていますが、それが問題ではない。
放射能がれきが問題で、しかもなぜかガンマ線の計測値しかいっこうに出てこない。
セシウムが何ベクレルだから大丈夫とかの論調もありますが原発に近ければ
プルトニウムやトリチウムなどの猛毒物質が必ず含まれているはずです。
そんなもの持ってこられた日には大変な話です。それらの測定値は一切出てこない。
東京はがれきを受け入れた。その他神奈川などが受け入れようとしている。
さじは地方自治体に投げられている。東北の人が困っているのになんで助けない
という筋が違った論調。国が責任を持って被災地で処理する方法を考えれば
良いだけです。なぜそのイニシアチブを各自治体の首長がとるのだ。
やはりがれき利権なのかな。もう全てにがっかり。
食べて応援もそう。国が被災者をきちんと補償しないから、国が農家の補償を
きちっとやれば、生活が保障されていれば、農家は作物を無理に作る必要はない。
それがないから農家は生きていくために作物を作る。
作物を作ればそれを安く売って儲けようという輩が必ず出てくる。そうすれば
汚染野菜は全国に流通する。それを避けて財力のある関東は他の地方の野菜を
関東に持ってくる。それで被災地の野菜が遠く離れたところで売られる。
山口や福岡でもなぜか福島さんの野菜が売っているそうだ。震災までは見たことも
なかった産地だったのにだ。

なんにしてもあれから1年経った。次の1年はどうにか変化が生まれることを願う。
地震により犠牲になった方々の安らかな眠りをお祈りいたします。
また、福島原発処理で命をかけて作業に当たっている方々に敬意を表します。

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