2014年07月18日
桃太郎の広告

火曜日から新潟に行ってまして、本日長野に帰ってきたんですが
帰りにケータイでネット見てたらどうもこのポスターが賞を取ったらしい。
もうビックリでしたね。唖然としました。これを選んだ奴らはなんてアホなのかと。
桃太郎は勧善懲悪の話ですよ。人にも劣る外道の仕打ちを村人達にした鬼を
桃太郎が仲間を連れてやっつけに行く話です。そこには正義があるんです。
その正義をもって悪いやつをやっつけて、悪いことをすると正義には懲らしめられる
という話。この話から子供達は正義と悪を学ぶわけです。
それが鬼の子から見ればまた世界が変わって見えるって?そんなのそう思った
人間が自分で想像すれば良い。広告にするものではない。
これを言ってしまうと、複数の人を殺した殺人鬼がいたとして、その殺人鬼が
捕まって死刑判決を受けて死刑執行されたら、その殺人鬼の息子は
「僕のおとうさんは、裁判官というやつに殺されました」となるのかい?
本人はそう思うかも知れないが、それはポスターにする価値はない。
これを作った人は「内戦状態で混乱するシリアに介入しようとするアメリカ」を
見てこれを正義としてしまって良いのかと感じたそうだがそれなら
「シリア人の僕のおとうさんはアメリカ人というやつに殺されました」にすればいい。
誰もシリアの民衆とアメリカの民衆とどちらに正義があるとか思ってない。
直接関係のない人間同士に正義も悪もない。だからこの場合は
「シリア人の僕のおとうさんはアメリカ人というやつに殺されました」でよい。
逆に「アメリカ人の僕のおとうさんはシリア人というやつに殺されました」でもいい。
これは多様性の考える立場があって然るべきものであり一方的に片側に
立つことが正しいとはいえないからだ。
まだこの広告が個人で作成して個人的に発表したというのならよかった。
世の中いろいろな人がいるのでそう考える人もいるかも知れない。
それは表現の自由だから。私はなんて浅はかな人なんだとしか思わないが。
だけどこれに賞を与えていけない。権威を与えていいものではない。
だからこれを選んだ奴らはアホすぎる。
もう世も末だ、と思った件でした。
Posted by KOB at 01:32│Comments(0)
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